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映画のセットみたいな風情・・・・

昔も今も続く飲食店、篠田屋さん。

初めて来店~。

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三条京阪に鎮座・・・する昔ながらのお食事所。

よくよく考えてみたら・・・私が学生としてこの前を三年間通っていた頃から
ずっとずっと続いていたんだと思うとなかなか感慨深い。

というか、今更ながら貴重な存在だと思う。

錦市場の同じように昭和感たっぷりだった某うどん屋さんも引越し兼
現代的に新装されてしまって、当時のあの独特のいい雰囲気のものはなくなってしまった。

だから昔はこのディープ感さえ感じてしまう不動の存在に、今の今迄どうも入店出来なかったのは
私が若かったせいかしら・・??

変な話、ちょっと怖いというか・・・レア感が。

でもこの店先の真っ赤なゼラニウムに魅せられて、家の玄関先には赤いゼラニウムの鉢が
定位置として設けられているのは、なんだかんだいってこの店が気になってしようがないのです。

岡崎方面からバスで三条京阪であえて下車。

とうとう、初めての篠田屋入店。

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きっかけは先に入ったおじさんに続いて、勢いを貰って入店。

常連さんにじろりと見られるあの恐怖からは連れ的人物がいると少し安心。

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おぉ・・・・思った以上に映画のセット感・・・というか
昔のまま時間が止まった感が半端ない。

もうこれほどの完璧さの店舗は皆無なのかもしれません。

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常連さんのようにくつろいだ様子で腰掛けるおじさん。

普通はなんでもない事でも私としてはこういう色のお店におひとり様で入るのは
なかなか勇気がいるのです。

でも・・・・妙にこういうところにありがちな、一見さんをじろりと斜に見てくる給仕のおばさん的な
ものもなく、(´-ι_-`)はぃはぃ いらっしゃい・・・とテーブルの前客の食器を急ぐ訳でもなく
マイペースで片付ける。

ネットでも紹介されて久しいので、いかにも観光客的なお客さんにも慣れてらっしゃる感。

特別腹ペコ・・・という訳でもないけど、時間的に食べとかなきゃ空腹で胸焼けがする・・・という
厄介な性分なので、食べ易そうな中華そばを注文。

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なんと・・・・チャーシューの上にあからさまにコショウが・・・・かかっていました。
昔からこういうスタイルなのかな。

辛いのがダメな私ですが大丈夫かな・・と思いつつ、全然大丈夫でしたが。
好み的に・・・ねぎがもうちょっとふんだんにあったら嬉しい配分かな。

見た目的にもちょっと寂しいけど、これが定番でしょうか。

お味はとてもスタンダードで食べ易い。
食事どうしようか・・・・と迷った時にいい量と味でしょうか。

お値段も2015年で500円。

それでいて、ニュアンスの問題なんですが、女将さんの優しい雰囲気が入った
食べ物・・・という感じで、お腹に優しい味わい。

食べ物って不思議。
作り手や給仕して下さる方の色というかそういうものもエッセンスに入っている。

だから優しいおばあちゃんに持ってきて貰った食事ってプラスアルファがものすごく
私の胃袋は敏感にキャッチして、元気と安心感を腹に入れた感がいっぱいでした。

これって大切ね。

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傍らには骨董品のようなサンヨーのネームのクーラーが現役。

すごいな・・・このお店と共に時間を紡いできた感が半端ではない。

時折、モアっ~とした冷気が私の傍らを過ぎていく。

いっとき寒い秋だったけれどねこの日は夏日に逆戻りの日。

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気取りのない木の椅子。

古いけれどもとのデザイン性がいいからか、味わい深い。

もうこういう椅子にも出会う事は少なくなった。

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奥の棚にはかつてこの店先にも入っていた路電の写真。

まつかなくなってしまうとは私も夢にも思っていなかったので、テレビで廃止を
知った時は胸が熱くなったものです。

・・・夕刻の渋滞を考えたら・・致し方ないものでしたが。
あの光景がもう見られないというのは・・・・寂しいものです。

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床はタイル・・・・・これももうあまり見ない。
スチール性の小奇麗なシート床ばかりですものね。

それはそれでとても綺麗で衛生的でいいんですが、タイルの雰囲気とか
全然違う。

昔は何でもないものだったものが、移りゆく時間の中ではとても貴重なものだったんだなぁと
この篠田屋さんに入って痛感しました。

私は特別、懐古趣味という訳ではありませんが、それでも世の中の無常観を妙に
感じるお年頃になった今、魅力のあるものって身の回りにたくさんあるんだねぇ~と
再発見でした。

いつまでふんばって下さるか・・・後悔しない為にも、何回も行けるだけ行っとこうと思える
お店のひとつとなりました。


◆以前の篠田屋さんの記事はこちら






◆篠田屋

075-752-0296

[月~金]
10:00~15:00、16:30~19:00
[日、祝]
10:30~19:00

ランチ営業、日曜営業


京都市東山区三条通大橋東入大橋町111

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